~建物の構造の種類とその特徴~

建物の代表的な構造として木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート増がありますが、何が違うの?と思われるのではないでしょうか。今回はそれぞれの構造のメリット・デメリットについて説明したいと思います。

1木造(W造)

 木造は柱や壁、土台といった構造体のすべてに木材を使っている構造であり、日本の住宅の半分以上がこの木造で占められています。

<メリット>

○建築費用が安い
 木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べ材料費が安く済むため、室内の設備によりグレードの良いものを取り入れることが出来ます。

○調湿効果
 乾燥しているときは木造が蓄えていた水分を空気中に発し、湿気が多い時は水分を吸い込んでくれるためカビや結露が比較的発生しにくくなります。

○木材による精神的なメリット
 木材に囲まれた暮らしは、人間や生物の精神を落ち着かせる効果があることが科学的に証明されています。木材は自然物ですから、木目は視覚から癒しを与え、木の匂いは疲労回復に効果があり、木に触れることで人間の脳派は安定させるといわれています。

○間取りやデザインの自由度が高い
 木造住宅は基礎と土台、柱と梁で強度を保ち屋根を支える構造であり、その構造体がしっかりしていれば間取りやデザインの設計に特約が少なく自由度が高いです。

<デメリット>

○火災に弱い
 木で作られていますので他の構造に比べると火災に弱いです。また、年間の火災保険料は鉄骨造と鉄筋コンクリート造に比べ2倍ほどかかります。

○シロアリによる被害
 木造で一番厄介なのはシロアリ被害であり、建物の被害は耐久性や強度の低下に直結します。また、そのままにしておくと最悪の場合、建物が倒壊してしまう恐れがあります。

○遮音性が低い
 木造は壁の中に多くの空洞があり、その空洞を通じて音が通じやすくなっているため防音性が低く音漏れしやすい傾向にあります。

2鉄骨造(S造)

 鉄骨造は厚さ6mm未満の鋼材を構造体に用いる軽量鉄骨造と6mm以上の鋼材を用いる重量鉄骨造があり、材質の粘り強さによって強度を持たせる構造となっております。

<メリット>

○間取りの自由度の高さ
 鉄骨造は柱と梁だけで躯体を構成し、地震や台風などに抵抗する能力を持つ耐力壁を必要としないため、部屋の大きさや間取りを自由に決めることが出来ます。

○耐震性に優れている
 鉄骨造は地震の時に揺れてエネルギーを吸収し必ず元に戻るため、突然倒壊する可能性は低いです。

<デメリット>

○長時間の火災に弱い 
 鉄は木と違い燃えないことから鉄骨造は火事に強いと思われがちですが、一定の温度に熱されると急激に強度が落ち、形が変形してしまうという欠点があります。

○結露やサビが生じやすい
 木造は調湿効果があるため、湿度を調整する役割がありますが、鉄には調湿効果がないため結露が起こりやすく、サビやすくなります。

○鉄骨の種類によりデザインの自由度が変わる
 重量鉄骨の場合は少ない本数で骨組みを作ることが出来るので、デザインの自由度は高いですが、軽量鉄骨の場合、骨組みの数が多いため自由度は低くなります。

3鉄筋コンクリート(RC造)

 柱や梁、床や壁がコンクリートで構成され、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流して固めた構造を鉄筋コンクリート造といいます。

<メリット>

○耐火性に優れている 
 主材料のコンクリートは不燃材料のため非常に高い対価性を備えています。

○遮音性が高い
 外部の音エネルギーをコンクリートが遮断するため遮音性が非常に高くなります。

○耐用年数の長さ
 構造自体が強く長く持つことが前提とされているため鉄筋コンクリート造は法定耐用年数という建築の法律で決まっている年数が47年と木造や鉄骨造に比べて長く設定されています。

<デメリット>

○断熱性が低い
 熱伝導が高い鉄筋とコンクリートを素材としているため、木造住宅に比べると夏は暑く冬は寒くなりがちです。

○重量が重い
 鉄筋コンクリート造住宅の重量は、コンクリートや鉄筋を使い非常に重いため、強固な地盤が必要となります。また、土地によっては地盤改良が必要となる場合もあります。

<最後に>

家を買うにしても借りるにしても新しい住まいだからこそ慎重になるものです。内見や外見だけで決めるのではなく、今回ご紹介した住宅構造にも目を向けることによって、より、楽しく自分に合った物件を探せるのではないでしょうか。 

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